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2025.05.10

営業トークの100倍効く!「私も毎日使ってます」が組織を変える理由【Eat your dog foodの教え】

S&K Holdings

「そのサービス、自分でちゃんと使ってる?」

もしあなたが経営者やマネージャーの立場にあるなら、この質問にはっきり「YES」と答えられるでしょうか。

誰よりも自分が一番のユーザーであること
それはプロダクトを磨くための最短ルートであり、何より信頼される組織づくりの根っこでもあります。

今回のテーマは、“Eat your dog food(自分のドッグフードを食べろ)”。

ちょっと変な響きかもしれませんが、この言葉にこそ、これからの時代の強い組織のヒントが詰まっています。

この記事はVoicyの「No. 303 Eat your dog food」を基に執筆しています。

“Eat your dog food”が組織を変える!自社サービスを愛用すべき3つの理由

「Eat your dog food(自分のドッグフードを食べろ)」という言葉、少し奇妙に聞こえるかもしれません。

でも、これはビジネスにおいてとても大事な教訓です。

自分たちが作った商品やサービスを、まずは自分たちが徹底的に使いこなす。この姿勢が、プロダクトの質や組織の信頼性を大きく左右するのです。

たとえばセールスの場面。口先だけで「これはいい商品です」と言うより、「私も毎日使ってます」のひと言のほうが、よっぽど説得力があります。開発も同じで、自分で使ってみれば、ユーザーの声を待たずとも改善点に気づける。ちょっとした違和感こそが、進化のヒントになるのです。

スタートアップなど小さなチームでは共通体験があることで議論が深まり、スピード感も増します。

自分たちが本気で愛せるプロダクトであること。それが、戦略の根幹になるのです。

もちろん、業種によっては自分で体験しきれないサービスもあるでしょう。でも、できるかぎりユーザー目線に立つことは、すべてのビジネスに通じる姿勢です。

自社サービスを誰よりも使い込んでいるか。その問いは、強い組織をつくる第一歩なのです。

ピント外れの会議はなぜ起きる?「使ってない人」が決める戦略は危険

どこかピントの外れた会議に遭遇したことはありませんか?

その原因のひとつは、意思決定をする人が実際にサービスを使っていないことにあります

リアルな使用体験がないと、改善の優先順位や本質的な課題に気づけません。

たとえばプロダクト責任者が、商品を一度も触っていない。そんな状態では、いくら数値データを見ても、ユーザーの感情までは見えてきません。些細な不便や違和感に気づけるのは、日常的に使っている人だけです。

逆に、日々使っていれば、自然と顧客視点の提案が出てきます

「この操作、少し手間だな」といった感覚が、最良のヒントになるのです。戦略とは、現場のリアルに根ざしてこそ力を持つ。だからこそ、上に立つ人ほど「まず使ってみる」ことが求められます。

心を動かすのは熱量だ!「好き」から熱量が伝わる

人の心を動かすのは、情報の正確さだけではありません。

大事なのは、その商品に対する“好き”という気持ち。
多少つたなくても「これ、ほんと便利なんですよ」と目を輝かせて語る人のほうが、ずっと信頼されるのです。

自分でサービスを使うことで、自然と愛着が湧いてくる。「もっとよくしたい」「もっと広めたい」という想いが、熱量となって周囲に伝わっていきます。

その熱はチームにも伝染し、社内のコミュニケーションやプロダクト改善にも波及していきます。

さらに、ユーザーとの距離も縮まるのです。

「私も使ってます」と言えることで、ただの営業トークではなく“共感”を届けることができるのです

理屈だけではなく、想いがあるからこそ伝わる。これこそが、本当のブランドの力だと私は思います。

まとめ:最強の組織は自社を愛している!プロダクト成功の原点は「使い倒す習慣」にあり

自社サービスを自分で使い倒すという行為は、単なるこだわりではなく、強いプロダクトと信頼される組織をつくるための土台です。

使うことで細かな課題に気づき、ユーザー視点の改善が可能になります。

そして何より、「自分が本当に好きなものを語る姿」には、自然な説得力と熱量が宿ります。

こうした文化を根づかせるには、経営者やリーダーが先頭に立って行動することが欠かせません。

使って、感じて、語る

このサイクルが日常に根づいたとき、プロダクトも組織も自然と成長していくのです。

ワンポイント英語スラング:「goof」

今日のスラングは「goof」。これは「ドジな人」「ふざけたやつ」という意味で、ちょっとお茶目なニュアンスを含んでいます。たとえば「What a goof!(なんておとぼけなんだ)」のように使われ、悪意というよりも、笑いを交えた軽い表現です。友達同士でのカジュアルな会話にぴったりです。

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