
人事
2025.05.22
【若き社長の盲点】経験豊富な側近を採用しないと会社が破滅する3つの理由
S&K Holdings
起業家やスタートアップのリーダーにありがちなのが、「自分が一番考えている」と思い込み、全ての意思決定を自分で背負い込んでしまうこと。
でも実は、自分より経験値が高い側近をあえて置くことが、ビジネスの成長スピードを格段に高めてくれます。
今回は「なぜその判断が経営者として賢いのか」についてわかりやすく解説します。
この記事はVoicyの「No. 308 自分より経験値が高い側近を置け」を基に執筆しています。
創業期に陥りがちな落とし穴!若いチームで社長の暴走が止まらない理由

スタートアップの創業期は、社長が誰よりも働き、誰よりも考え、全力で会社を前に進める時期です。
資金繰り、営業、プロダクト開発、どれも社長が率先して動きます。その努力が自信を育てるのは自然なこと。
しかし、その自信が「自分が一番正しい」という思い込みに変わってしまう危険もあります。
特に若いチームの場合、社長に意見を言いにくい空気が漂うことがあるでしょう。
「言ったら怒られるかも」「どうせ聞いてくれない」という不安から、誰もストップをかけられない。結果として、社長の判断ミスがそのまま進んでしまうことも。
こうした状況を避けるためには、社長よりも経験豊富な側近の存在が不可欠です。自信と過信の違いに気づかせてくれる存在は、組織全体を守る安全装置になります。
YESマンは必要なし!過去の失敗経験を持つ側近が会社を救う決定的瞬間

会社にとって意思決定は未来を左右する重要な瞬間です。
もしも社長一人の視点だけで決めるなら、それは「片目をつぶって運転している」のと同じ。
だからこそ、多様な視点を持つ側近が必要なのです。
過去に似たような失敗を経験した人が側近にいれば、無理な計画や甘い見通しに早めに警鐘を鳴らしてくれます。あるいは、別の業界で培った経験をもとに、新しいアイデアや視点を提供してくれることも。
これは、社長にただ「はい」と言うだけのYESマンには絶対にできない役割です。
こうした経験豊富な側近は、社長の判断をよりシャープにし、組織全体の視野を広げます。
結果として、過信からくる誤りを防ぎ、持続可能な成長に繋がるのです。
迷いが消える!「何でも相談できる相手」がいる安心感

社長という立場は、常に孤独と隣り合わせです。
判断を誤れば組織全体が揺らぐため、誰にも相談できずに思い詰めるケースも少なくありません。
そんなときに経験値の多い側近がそばにいるだけで、心の負担は軽くなります。しかも彼らはただ話を聞くだけでなく、過去の実体験に基づいて具体的な選択肢を提示してくれる存在です。
20代中心のチームこそ必要!成長曲線を一気に引き上げる早期側近導入の秘訣

多くのスタートアップが、社員数が30人を超えたあたりで初めて経験豊かな幹部や側近を採用しようとします。
しかし実際には「それよりも早い段階で導入していた方がよかった」という声が後を絶ちません。
なぜなら、成長フェーズに入ってからでは、既に手遅れな問題が社内に根を張ってしまっている事が多いからです。
幹部や側近の採用は組織がまだ小さいうちにやるのがおすすめです。
経験ある人材がチームに入ることで、育成・評価・仕組みづくりの質が大きく変わります。
特に20代中心のチームや、勢いで突っ走るタイプのリーダーがいる場合は、経験者の存在がチューニング役になるでしょう。
まとめ:全てを背負わない覚悟!自分の弱みを認めて強みに変えよう

経営者の真の覚悟は、すべてを自分で抱え込むことではありません。
自分に足りない部分を素直に認め、経験豊富な側近の力を借りることです。
彼らは視野を広げ、盲点を指摘し、組織のブレーキにもアクセルにもなります。若さと勢いだけでは乗り越えられない壁も、過去にその壁を越えた人たちと共に進めば安心です。
プライドを手放し、経験を受け入れることで、ビジネスは次のステージへと飛躍してください。
英語スラング:Schmuck
今日のスラングは「Schmuck」です。
直訳すると「バカ」「間抜け」となりますが、単なる失敗ではなく、ちょっと意地悪だったりズルかったりするニュアンスを含みます。
- He’s such a schmuck.(あいつほんと嫌なヤツだよな)
軽い侮蔑や皮肉を込めて使われるので、使いどころには注意しましょう。