
マインド
2025.05.30
【要注意】「なんとなく安心」に騙されるな!あなたの判断を狂わす認知バイアスの正体【コグニティブ・イーズ】
S&K Holdings
皆さんは、気づかないうちに「なんとなく安心」「これが正解かも」と思ってしまうことはありませんか?
- CMでよく見る商品だから…
- 街中で見かけるお店だから…
- 聞き覚えのある名前だから…
こうしたバイアスは、「コグニティブ・イーズ(認知容易性)」の影響かもしれません。
今回は、このバイアス現象のメリット・デメリットについて解説します。「自分がバイアスにかかっているかもしれない」と気づきながら意思決定をすることが大切です。
この記事はVoicyの「No. 312 Cognitive Ease の落とし穴」を基に執筆しています。
広告業界が悪用する心理テクニック|コグニティブ・イーズの正体とは

コグニティブ・イーズとは、ある情報を何度も見たり聞いたりすることで、それが「信頼できそう」「良さそう」と感じてしまう心理現象のことです。これは認知バイアスの一種で、私たちの判断に知らず知らずのうちに影響を与えています。
たとえば、テレビやラジオで何度も流れるCMソングが、なぜか耳から離れず、「この商品いいかも」と感じたことはありませんか。実際に使ったこともないのに、繰り返し接触するだけでポジティブな印象が生まれてしまう。
それがコグニティブ・イーズの典型です。これは広告やマーケティングの世界でも活用されており、繰り返し接触することで商品イメージを高めるテクニックでもあります。しかし、消費者側としては「なぜそれを良いと思ったのか」を一度立ち止まって考える姿勢が必要です。
安心感という罠!慣れ親しんだ選択があなたの成長を止めている

コグニティブ・イーズが厄介なのは、それが「無意識」で起こるという点です。過去に体験したことがあるもの、耳馴染みのある言葉、慣れ親しんだやり方…
それらは私たちに安心感を与え、つい「これでいいや」と選んでしまう要因になります。
仕事で新しいツールを選ぶとき、つい「名前を聞いたことがあるから」という理由で決めていませんか。あるいは、飲みに行くお店を「いつものところ」にしてしまうのもそう。
もちろん、慣れた選択がすべて悪いわけではありません。しかし、それが「思考停止」になっているとしたら、もったいないです。
だからこそ、自分の判断に「これはコグニティブ・イーズのせいかも?」という視点を持つことが大切です。バイアスを完全に取り除くことはできませんが、それを意識するだけで判断の精度は大きく変わってきます。
なぜインバウンドが分からない?「慣れ」に頼りすぎた日本人の末路

コグニティブ・イーズを放置してしまうと、視野はどんどん狭くなっていきます。新しい情報を受け入れにくくなり、知らない価値観に触れる機会も減るのです。結果として、自分の外側で起こっている変化に気づけなくなり、取り残されてしまう危険があります。
たとえば、訪日外国人(インバウンド)の感覚が分からない、若い世代のトレンドについていけない、ビジネスの変化に柔軟に対応できない。こうした状況はすべて、「慣れ」や「安心感」に頼りすぎた結果とも言えるでしょう。
自分から意識的に「慣れていないこと」「知らない世界」に触れていく姿勢が重要です。たとえ最初は不安でも、そこにはきっと新しい発見や成長のきっかけがあるはずです。
まとめ:「知らないから知ってみよう」思考が人生を変える

私たちの判断には、必ず何らかのバイアスがかかっています。完全に取り除くことはできませんが、「今、コグニティブ・イーズの影響を受けているかも」と気づけるだけで選択の質は大きく変わってきます。
時には慣れないものに手を出してみる。未知のものに一歩踏み出してみる。
そうした小さなチャレンジの積み重ねが、視野を広げ、変化に強い自分をつくってくれます。
「知らないから選ばない」ではなく、「知らないから知ってみよう」という姿勢を、日常にひとつでも増やしてみませんか?
今日のワンポイント英語スラング:Loo
今日のスラングは「Loo(ルー)」です。これはイギリス英語で「トイレ」という意味になります。
アメリカ英語の「restroom」や「bathroom」とは異なり、カジュアルかつ親しみやすい表現で、イギリス人が日常的によく使います。映画やドラマでもよく登場するので、耳にしたことがあるかもしれません。
例文:I’m going to the loo.(ちょっとトイレ行ってくるね)
旅行や英語圏の会話で役立つので、ぜひ覚えておいてください。