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2025.11.12
起業時に費用対効果(ROI)を無視すべき理由とは?「こだわり」が生む真の差別化
S&K Holdings
「この新しい機能、開発コストはかかるけど、売上に直結するだろうか?」
「このデザインの細部、こだわっても誰も気づかないかもしれない…」
起業して新しいプロダクトやサービスを生み出す際、私たちはつい費用対効果(ROI)や投資対効果を考えてしまいます。論理的に考えれば、無駄なコストは徹底的に排除すべきです。
しかし、成功を収めたビジネスの裏には、ROIをあえて無視した「圧倒的なこだわり」が存在することが多いのです。
本記事では、Voicyの「No. 337 起業する時は費用対効果は一定無視した方が良い」の放送をもとに、なぜ起業時に費用対効果を一定無視した方が良いのか、その先に何が待っているのかを具体例と共に解説します。
なぜ起業時に費用対効果(ROI)を無視すべきなのか?

新しいサービスやプロダクトをゼロから立ち上げるとき、そこには圧倒的な「強いこだわり」が必要になります。
しかし、そのこだわりを突き詰めていくと、多くの場合「この細かい部分、結局は売上に直接関係ないよな」という領域に踏み込んでしまいます。
費用対効果(ROI)で論理的に考えれば、「やるべきではない」という結論になるでしょう。なぜなら、ROIは既存の価値観や市場における平均的なリターンを測る尺度にすぎないからです。
まだ世にない新しい価値を生み出そうとするとき、既存の物差しで測れば「非効率」と判断されるのは当然のこと。
しかし、起業の世界では、まさにそのROI度外視のこだわりこそが重要なのです。
なぜなら、そのこだわりをとことん突き詰めた先にこそ、他社には真似できない「差別化」が生まれるからです。
それは、意図的に『差別化しよう』として生まれるものではなく、こだわり抜いた結果として自然ににじみ出る、本質的な差別化。この「意図せざる差別化」こそが、競合他社が簡単に模倣できない強力な参入障壁となります。
費用対効果を無視して成功した2つの事例

では、具体的にどのような事例があるのでしょうか。歴史的な成功を収めた企業も、初期にはROI度外視の「こだわり」を貫いています。
事例①:スターバックス(くつろぎ空間へのこだわり)
今でこそ当たり前になりましたが、スターバックスはまだインターネットが普及し始めたばかりのかなり初期の段階で、店内に無料のWi-Fiを導入しました。
普通に考えれば、顧客の滞在時間が延びる一方で、客単価は変わらず、回転率だけが下がる施策です。短期的な売上だけを見れば、明らかにマイナスの施策と判断されてもおかしくありません。
しかし、スターバックスには「家庭でも職場でもない“第三の場所”として、ゆったりくつろげる空間を提供する」という強いこだわりがありました。
目先のROIにとらわれず、その理念を追求したからこそ、「スターバックスの空間」という強力なブランド価値が確立され、結果として長期的な収益性に繋がったのです。
事例②:スティーブ・ジョブズ(デザインへの異常な執着)
映画『ジョブズ』をご覧になった方は印象に残っているかもしれませんが、スティーブ・ジョブズもまた、こだわりを極端に追求した人物です。
彼は、製品のデザイン性に関して一切の妥協を許しませんでした。それは、製造コストの増加や開発スケジュールの遅延を意味するとしても、です。内部の基盤の見え方ひとつにまでこだわるその姿勢は、当時の常識では到底理解されないものでした。
その異常とも言えるこだわりが、機能性だけを追求する他のコンピュータメーカーとの決定的な違いを生み出しました。
彼がデザイン性をとことん追求したからこそ、今のAppleという唯一無二のブランドと、熱狂的なファンによる差別化が実現したと言えるでしょう。
もし彼がROIや市場調査の平均値だけを見て製品を作っていたなら、今のAppleは存在しなかったでしょう。
まとめ:起業家は「こだわり」にこそ投資せよ

もちろん、これらは大成功した事例であり、ROIを無視すれば必ず成功するというわけではありません。事業である以上、最終的に利益を出すことは不可欠です。
しかし、新しく何かを生み出そうとするとき、「費用対効果が悪いからやめる」という判断基準だけでは、大きな成功は掴めないのも事実です。
短期的なROIは既存市場での効率性を示すにすぎませんが、長期的なブランド価値や差別化は、非効率に見える「こだわり」からこそ生まれます。
自分のビジネスにおいて「ここは絶対に譲れない」というこだわりがあるのなら、ある程度の期間は費用対効果を無視して、とことん突き詰めてみること。
それこそが、起業家にとっての重要な資質であり、未来の大きな差別化につながる「真の投資」なのです。
ワンポイント英語スラング「Blue Balls」
今日のワンポイントスラングは「Blue Balls(ブルーボールズ)」です。
直訳すると「青い玉」となりますが、これは久々の下ネタ系のスラングです。
これは、男性が「今夜はいいことがありそうだ」と期待していたにもかかわらず、結局何も起こらずに終わったときの“おあずけ状態”や、それに伴う不快感を指すスラングです。
“After hours of flirting, her teasing left me with blue balls.”(数時間イチャついた後、彼女の焦らしプレイのせいで、ブルーボールズになっちゃったよ)
なんとなくニュアンスが伝わるかと思います。カジュアルな会話で使われる表現です。
