
人事
2025.03.04
スタートアップが採用ミスで崩壊する理由
S&K Holdings
ビジネスを成功させるためにアイデアや資金は重要ですが、最も大事なものが「人」です。
特にスタートアップや中小企業では、一人ひとりの影響が大きいため、採用の失敗は致命傷になりかねません。
では、なぜ採用のミスが企業にとって大きなダメージを与えるのでしょうか。
今回は、採用ミスが企業に与える意外なリスクから失敗を避けるために何ができるのかを解説します。
この記事はVoicyの「No. 276 採用を失敗すると致命的」を基に執筆しています。
採用の失敗が致命傷になる2つの理由

採用ミスには大きく分けて二つのタイプがあります。
- アンマッチな人材を採用してしまう
- 人を採用しすぎる
これら2つの採用ミスが引き起こすリスクについて、それぞれ見ていきましょう。
理由1. アンマッチな人材の採用は組織を壊すから
どんなに優秀な人でも、会社の文化や価値観に合わなければ組織に悪影響を与えます。
特に管理職などのシニアポジションでの採用ミスは致命的です。その人がリーダーとしてふさわしくなかった場合、メンバーが不信感を抱き、チーム全体がバラバラになってしまうでしょう。
さらに、価値観が合わないと、仕事の進め方や判断基準が異なり、業務がうまく回らなくなることも。
さらに悪いのは、ネガティブな発言や行動が周囲に伝染してしまいます。
愚痴や不満が社内に広がると、他の社員もやる気を失い、大量退職につながるのです。
つまり、一人の採用ミスが、会社全体の士気や業績に大きなダメージを与えるのです。
理由2. 人を増やしすぎるとビジネスが停滞するから
急成長している会社ほど、「人が足りない」と思い、大量に採用することがあります。
しかし、人数を増やしすぎると、かえって会社の成長を妨げることになりかねません。
社員が増えるデメリットは以下の通りです。
- 情報共有や意思決定に時間がかかり、管理コストが急増する
- 一人ひとりの役割が不明確になり、効率の悪いチームが生まれてしまう
- 会社の財務状況も悪化する
会社の成長に人を増やすことは必要不可欠です。
しかし、人材採用は慎重に行わないと、逆効果になることを覚えておきましょう。
採用失敗を防ぐための3つの鉄則・ポイント

採用ミスを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
- 採用基準を「スキル」だけで決めるな
- 面接だけで判断するのは危険!慎重なプロセスを設計する
- 採用後のフォローがカギ!定着しなければ意味がない
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 採用基準を「スキル」だけで決めるな
採用の際、多くの企業がスキルや経験だけを重視しがちです。しかし、本当に大切なのは「価値観」や「カルチャーフィット」が合っているかどうか。
どれだけ優れたスキルを持っていても、チームの考え方や仕事の進め方と合わなければ、うまく機能しません。
採用時には「この人と一緒に働きたいか?」を意識し、会社の文化とマッチするかを見極めることが重要です。
2. 面接だけで判断するのは危険!慎重なプロセスを設計する
一回の面接での印象だけで採用を決めるのはリスクが高すぎます。
おすすめは、異なるメンバーが複数回の面接を行って、客観的な評価ができる環境を整えることです。
また、試用期間を設けることで、実際の業務への適応力やチームとの相性を確認することができます。
さらに、リファレンスチェックも重要です。前職での働きぶりや評価を知ることで、履歴書だけでは分からないリスクを事前に回避できます。
慎重な採用プロセスを設計することで、採用ミスを最小限に抑えられます。
3. 採用後のフォローがカギ!定着しなければ意味がない
採用が成功しても、適切なフォローがなければ短期間で退職してしまうことがあります。特に、入社直後のサポートが不十分だと、新しい環境に馴染めず、せっかくの才能を活かす前に離れてしまうことも。
これを防ぐためには、オンボーディング(新入社員がスムーズに仕事を始められるようにする取り組み)が欠かせません。
メンター制度を導入したり、業務マニュアルを整備したりすることで、新しいメンバーが安心して活躍できる環境を整えましょう。
日本の「簡単に解雇できない仕組み」を考慮した採用戦略

日本では一度雇用すると簡単に解雇できないため、採用の慎重さがより求められます。
もし採用に失敗した場合、退職勧奨などの方法がありますが、最悪のケースでは長期間にわたるトラブルに発展することも。
そうならないためにも、「採用の失敗をしない」ことが最大の防御策になります。
また、社員満足度の向上に努めることも大切です。
新たな社員の採用よりも、今いる優秀な社員の働きっぷりを維持することにコストを掛けることで、ローリスクで成果を上げられます。
まとめ:採用の失敗を防ぐために、今すぐ採用基準を見直そう

採用の失敗は、企業にとって取り返しのつかないダメージを与えることがあります。
特にスタートアップや中小企業にとって、一人の影響力は非常に大きいため、採用を慎重に行うことが必要不可欠です。
「スキル」だけでなく「価値観の一致」を重視し、慎重に採用プロセスを設計することで、企業の成長を支える人材を確保しましょう。
ワンポイント英語スラング:An angry drunk and a happy drunk
お酒を飲んだときの性格を表すスラングに、An angry drunk と A happy drunk があります。
- An angry drunk:お酒を飲むと怒りっぽくなる人
- A happy drunk:お酒を飲むと陽気になる人
- I don’t like drinking with Tom. He’s an angry drunk and always starts fights. (トムとは飲みたくないな。彼は酔うと怒りっぽくなって、いつもケンカを始めるんだ。)
- She’s a happy drunk. After a few drinks, she starts singing and laughing. (彼女は陽気な酔っ払いだね。少し飲むと歌ったり笑ったりし始めるよ。)
ただし、「sad drunk(悲しくなる酔っ払い)」という表現はあまり使われません。