人事

2026.04.13

組織を腐らせる「1割のNG人材」とは?採用・評価で最も重視すべき”Integrity”の真価

S&K Holdings

「仕事はできるけれど、チームの空気を悪くする人がいる……」

「成果を出している人をどう評価すべきか迷う」

経営者やマネージャーなら一度は直面するこの悩み。実は、GoogleやAmazonといったグローバル企業が採用において何よりも重視しているのは、スキルや実績ではなく「Integrity(インテグリティ)」という概念です。

本記事では、Voicy「No. 347 採用・評価する時はIntegrityが大切」の放送を基に、組織の命運を分ける「誠実さ」の本質と、失敗しない評価の鉄則を解説します。

「Integrity(インテグリティ)」とは何か?

「Integrity」を辞書で引くと「高潔、誠実、真摯」といった言葉が出てきますが、ビジネスの文脈ではもう少し深い意味を持ちます。

それは、「正しい時に、誰も見ていなくても正しいことをする」という人徳に近いニュアンスです。

まっすぐ前を向いているか、自分の利益だけでなく組織や社会に対して誠実であるか。この「一貫した正しさ」こそが、リーダーシップの根源となります。

人事の鉄則:「功には褒賞を、徳には地位を」

私が放送内で繰り返し伝えているのが、古くからの教えである「徳に任ずるに官を以てし、功に賞するに財を以てす」というコンセプトです。

こちらは、中国最古の歴史書の一つである『書経(尚書)』にある「徳を尊び功に報いん」という思想がベースとなっています。

  • 功(実績・数字)を上げた人:給料やボーナス、旅行などの「報酬」で報いる。
  • 徳(インテグリティ)がある人:マネージャーや役員といった「地位」を与える。

多くの組織が陥る罠は、「数字を上げているから」という理由だけで、徳のない人にポジションを与えてしまうことです。

実績だけで昇進させてしまうと、その下のメンバーが疲弊し、結果として組織全体のパフォーマンスが低下してしまいます。評価の軸を「実績」と「人間性(Integrity)」で明確に分けることが、健全な組織運営の第一歩です。

「腐ったリンゴ」が組織を崩壊させる

なぜ、これほどまでにインテグリティが重要視されるのか。それは、組織における「腐ったリンゴ」の影響が凄まじいからです。

「1人でも周りに悪影響を与える人がいると、組織全体があっという間に腐ってしまう。これはスポーツの世界でもビジネスの世界でも同じです」

放送では、元日本代表のサッカー選手から聞いた興味深いエピソードが語られています。

練習中にキレて暴言を吐いたり、チームメイトを罵倒したりする選手。たとえその選手に圧倒的な才能があったとしても、そうした態度はチームの結束を壊します。

実は、GAFAMのような巨大テック企業が採用プロセスで最も神経を使っているのは、「優秀な人を採ること」以上に「腐ったリンゴ(インテグリティのない人)を入れないこと」なのです。

短期的な「数字」に騙されない評価眼を持つ

インテグリティは、スキルと違って短期間で見極めるのが非常に難しい要素です。面接の場では誰しも「誠実な自分」を演じることができるからです。

だからこそ、日頃の振る舞いや、トラブルが起きた時の対応、あるいはリファラル(紹介)を通じた客観的な評価が重要になります。

実績は数字で見えますが、インテグリティは「信頼」という形で見えてきます。採用や評価の際、「この人は誰も見ていない場所でも正しい選択をするだろうか?」と自問自答してみてください。

まとめ:組織の未来は「誠実さ」に投資することで決まる

ビジネスにおいて、売上や利益といった「数字」を追うことは不可欠です。しかし、その数字を支える土台は、個々のメンバーのインテグリティに他なりません。

「功には褒賞を、徳には地位を」。この原則を徹底することで、優秀な人材が腐ることなく、長く活躍し続けられる強い組織を作ることができるはずです。

ワンポイント英語スラング「Fuck all」

今日のワンポイントスラングは「Fuck all(ファック・オール)」です。

直訳するとかなり激しい言葉に聞こえますが、意味としては「Nothing at all(全く何もない)」という非常に強い否定の表現になります。

  • 例文: After working for hours, he realized he had fuck all to show for his efforts. (何時間も作業したのに、努力の結果として見せられるものが何一つないことに彼は気づいたんだ。)

「期待していたのに成果がゼロだった」「手元に何も残らなかった」という時に、不満や強調を込めて使われるカジュアルな(ただし、かなり下品で強い)言葉です。

仲の良い友人同士ならインパクトがありますが、ビジネスの公の場では使わないように注意してくださいね。

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