マインド
2026.06.15
【スタートアップ経営】無茶振りを怖がるな!解像度が低いミッションを丸投げされた時こそ成長のチャンス
S&K Holdings
「これ、まだ方向性が固まってないんだけど、とりあえずいい感じに進めておいてくれない?」
スタートアップやベンチャー企業で働いていると、このような超大雑把な、いわゆる「無茶振り」をされることが日常茶飯事ですよね。
特に、20代や30代前半という若さでスタートアップの経営層(CxO)に就任したり、自ら起業したりした経験の浅いフェーズでは、「タスクの粒度が粗すぎる」「具体的に何をすればいいか分からない」と恐怖を感じてしまうこともあると思います。
しかし、結論からお伝えすると、スタートアップにおいて「無茶振り」を怖がる必要は一切ありません。むしろ、どんどん無茶振りをして、される環境に飛び込むべきなのです。
本記事は、Voicyの「No. 350 無茶振りを怖がるな」を基に書いています。
なぜスタートアップでは「無茶振り」が当たり前のように発生するのか?

スタートアップを経営していると、自分よりもはるかに経験値が高く、年齢も一回り、二回り上の優秀な人を雇うケースが普通にあります。もちろん「年齢=仕事ができる」というわけではないので人にもよりますが、一定の経験があって、とりわけベンチャー企業に慣れている人(ベンチャー慣れしている人)というのは、「ミッションの解像度がかなり低い状態」であっても、タスクを丸投げで受けることができるのです。
実際に、スタートアップの現場で飛び交う「解像度の低い無茶振り」の具体例をいくつか挙げてみましょう。
- 開発現場の無茶振り:
- 「資金調達をして、エンジニアが10人くらいまで増えました。ただ、自分はエンジニアではないので、みんなが何をやっているのかよく分からない。開発はしてるっぽいんだけど、思うように進んでいない気がする。……なんかいい感じにマネジメントして、なんとかしてくれ!」
- マーケティング・ブランディングの無茶振り:
- 「とりあえずなんか商品(プロダクト)を作ってみたんだけど、マーケティングのやり方がよく分からない。ゼロからブランディングして、売れるようにしてくれ!」
- バックオフィスの無茶振り:
- 「今までは請求書も全部自分でやってたし、経理も税理士に袋へドバッと書類を入れて丸投げしてた。人事も社労士任せ。でも人が増えてきて、それじゃあ回らなくなってしまったから、なんとかしてくれ!」
- 組織全体の無茶振り:
- 「とりあえず全部の情報は渡すから、会社をいい感じに整えておいてくれ!」
どうでしょうか。「流石に流度が粗すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、ベンチャー慣れしている一定の経験がある人なら、このくらいの流度でも十分に仕事を回していくことができます。
「完璧なタスク」を求めてしまう若手社長やサラリーマン脳の盲点

一方で、自分自身がサラリーマンとしての経験があまりない状態で起業した若い社長などは、「ちゃんとタスクまで細かく落とし込んで、明確な指示書を作ってからじゃないとメンバーに渡してはいけない」と思い込んでいるケースが非常に多いです。
指示を出す側としても、「何が返ってくるか分からないから、大雑把に投げるのが怖い」という気持ちはとてもよく分かります。
しかし、スタートアップが経験豊富なメンバーを高給で雇っている場合、彼らに求めているのは「言われた作業をこなすこと」ではありません。「そのレベル(流度が粗い状態)で考えるところからやってもらう」ために、高いお金を払っているはずなのです。
大企業であれば、具体的な指示がないまま無茶振りをすると「マネジメントができていない」「指示が不適切だ」と怒られることもあるでしょう。しかし、スタートアップやベンチャーへ転職・起業したフェーズにおいては、無茶振りを怖がるのはナンセンスです。むしろ大雑把なミッションを歓迎するマインドが求められます。
無茶振りをハックする!解像度を上げていく「巻き込み型」仕事術

では、実際に流度の粗い無茶振りを受けた時、または自分が無茶振りをする時は、どのようにプロジェクトを進めていけばいいのでしょうか。
コツは、「一旦無茶振りを受け止めて、一緒に解像度を上げていく」というプロセスを踏むことです。
① まずは「粗い状態」のまま進めてみる
最初から完璧なゴールやタスク一覧を作ろうとせず、まずは渡された大雑把な情報のまま、自分なりにリサーチをしたり動いてみたりします。
② 分からない部分が出てきたら、徐々に流度を上げる
実際に動いてみて、どうしても判断がつかない部分や不明点が出てきたら、そこで初めて「ここをもっと具体化しましょう」と、上司や経営陣と一緒に解像度を上げていきます。
③ タスクを一緒に考えて「価値観」を共有する
最初から降ってきたタスクをこなすだけではなく、ミッション全体の解像度を上げるフェーズを一緒に経験することで、そのメンバー自身の能力が圧倒的に伸びます。さらに、会社の方向性や「何を大切にしているか」という価値観(カルチャー)の共有にも繋がるのです。
まとめ:無茶振りの数だけ、組織も個人も強くなる

スタートアップにおける無茶振りとは、決して悪意のある丸投げではなく、「未知の課題を自ら定義し、解決していくためのチケット」です。
指示が細かすぎる環境では、指示を出す側の器以上に会社も個人も成長しません。流度の粗いミッションを「まずはやってみます!」と受け止め、徐々にタスクに分解して組織を整えていく。このプロセスを繰り返すことで、メンバーは伸び、会社の基盤は強固になっていきます。
起業したばかりの経営者の方も、ベンチャーへ転職したばかりのビジネスパーソンの方も、ぜひ「無茶振り」を怖がらずに、むしろ楽しむくらいのスタンスでどんどん挑戦していってください!
ワンポイント英語スラング「I am not crazy about something」
今日のワンポイントスラングは、「I am not crazy about something」です!
「something」の部分には、他の具体的な名詞などが入ります。
例えば、以下のように使います。
- I am not crazy about coffee.
- I am not crazy about beer.
直訳すると「〜に対して狂っていない」となりますが、意味としては、その対象(上記の例で言うとコーヒーやビール)が「あまり好きではない」「ちょっと苦手なんだよね」という、マイルドに否定するニュアンスの表現になります。
知らないで聞くと「コーヒーに対して正気じゃないってどういうことだ?」と戸惑ってしまうかもしれませんが、日常会話でよく使われる定番のフレーズなので、ぜひ覚えておいてくださいね!


